ビワは、おしゃれな果物じゃなかった。

私にとってビワは、あまりおしゃれなイメージのある果物ではありません。
子どもの頃、作業小屋の脇や庭の隅、少し薄暗い場所で勝手に実っては、鳥に食べられて終わる。そんな存在でした。

フルーツというより、ただの「実」。

食べればもちろん美味しいのですが、手入れをしていない木の実は小さく、種ばかりが大きくて、食べるのが少し面倒な果物のひとつでもありました。

それでも、私はビワが好きです。

今回は投稿写真を撮るために、ビワのコンポートを作り、そこからゼリーにしました。
透明感を出したかったゼリーは、コンポートのシロップにレモンを足しただけ。

……今回も、面倒なので砂糖は量っていません。レモンも「このくらいかな」という適当さです。

いつも似たような構図ですが。
上に乗せたクラッシュゼリーは、初夏の日差しのイメージです。

子どもの頃は木の下で見上げていたビワが、こうして器の中で光を受けているのを見ると、同じ果物なのに、少しだけ違って見えるのでした。

このガラスの器ですが、先日ひとつ割れてしまいました。
長いあいだ料理の写真を撮るたびに活躍してくれた器です。

これは、その最後の一枚になった写真です。

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